三味線ギター フロイドローズ撤去#2【Random Star編】

三味線ギター フロイドローズ撤去#2【Random Star編】
三味線ギター

フロイドローズ撤去、チューンOマティック設置改造の第2弾。チューンOマティック化のねらいは前回のキラーの改造同様弾きやすさの改善。座って弾いた時ファインチューニングが手首に当たる不快感をなくすこと。前回のフロイドローズ撤去改造との違いは3個所。ネックのナット幅は45mmあり1弦の弦落ちがないため今回ナットはフロイドローズ用のナットをそのまま採用、弦とボディの距離が十分あるため裏通しの表プッシュ用にザグリはなし、裏のスプリングザグリは完全に埋めづに特殊回路の部品を組み込むスペースとして活用。ギターの木材はアルダー、埋木材にはメイプルを使用。裏通しブッシュの位置を決める際ジャックの配置上コントロールまでの配線を心配する必要はない。

エレキギター本体側での音色を決定づける要素はほぼピックアップと回路で、最終的にスピーカーから出る音はアンプやエフェクターなどの機器の特性が大きく影響する。所有している別のギターのピックアップや回路は似たようなもので微々たる音の違いのためにギターを持ち替えるのはあまりに動作の効率が悪い。ギターを持ち替えるのであれば別チューニングにセットしたギターであるとかでなければならない。自分にとってギターはレギュラーチューニングの一般なものが1本あれば十分でエレキギターを2本所有する必要はない。そこでこのギターを三味線ギターに改造することにした。単に三線や三味線に楽器を持ち替えたのではすでにギターの指板上で習得した音楽理論の対応が追いつかない。

エレキギターの奏法でそのまま三味線の音を奏でるという案は上々颱風の赤龍のバンジョーに三味線の糸を張った三味線バンジョーから着想を得た。音楽のジャンルを決定づける要素のひとつは楽器で、ポップス音楽の主な構成楽器はドラム、ベース、ギター、キーボード一辺倒、まるで脳がない。電気機材を使う音楽家のほとんどは機材の選択や設定で音作りをする技士であり、店に行き商品を選び設定のつまみをひねり音色を変化させる。レス・ポールのように音作りを楽器の開発から考える音楽家はあまりいない。エレキギターで三味線の音を出すにはどうすればよいか?当初このフロイドローズのギターに三味線の糸を張ったがすぐに外れてしまった。その問題はブリッジを改造して解消された。

三味線の糸をボールエンドに巻き付け通常通り糸を張る。糸が切れることはあっても外れることはない。123弦のみ三味線の糸。サイズの目安はそれぞれ13,14,15。456弦にも張る場合は17,25,28。三味線の弦はテトロンで糸の振動に磁石のピックアップは反応しない。そのためネック側にはストップウォッチから取り出したピエゾ素子をボディーに押し付けてある。ピエゾの出力は小さいためBCリッチから取り出した9V仕様のブースターで電圧を増幅させる回路を組み込んである。それでも音は小さめ。ピエゾを2つ直列に繋いでも出力は変わらなかった。456弦はエレキ用の弦を張りブリッジ側のピックアップが拾う。このランダムスターはうちらの夏はRhodes色」の録音に使用。

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